『最恐 -青鬼-』過去1怖い3Dの青鬼と謎解き鬼ごっこ

電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、LiTMUSが4月26日より配信されるPC(Steam)用謎解き3Dホラーアクションゲーム『最恐 -青鬼-(Absolute Fear -AOONI-)』のレビューをお届けします。

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『最恐 -青鬼-』をレビュー。一人称視点×青鬼は想像以上に怖い!

ゲーム『青鬼』は、フリーゲームやアプリなどで配信された大人気ホラーゲーム。アプリ版はシリーズ累計3,000万ダウンロードを突破しており、本作は『青鬼』シリーズの最新作となります。シリーズ最新作にして初の一人称視点の謎解き3Dホラーアクションゲームとなっており、青鬼が徘徊する謎の洋館から、アイテムや手がかりを見つけ謎を解き、脱出を目指す作品になっています。

 『青鬼』といえば三人称視点で、捕まったら即ゲームオーバーというシステムでした。ただ三人称視点なのでどこに青鬼がいるのかが目視できますし、近くに来ると独特なBGMが流れるので、緊張感があるものの意外と捕まらずに逃げられる、という印象がありました。

 本作は、一人称視点かつ暗い洋館が舞台なので、どこに青鬼がいるか本当に分からないところが特徴です。シリーズお馴染みのBGMが本作でも流れるので近くにいるということは分かるのですが……どこに青鬼にいるのかが分かりません。その状態で謎解きをするのが本当に怖い……。

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 廊下を走っていたら、曲がり角でバッタリと遭遇してゲームオーバーなんてこともザラにもあります。

 最初はスピーカーでプレイしていたのですが、音が重要と気づき、イヤホンに切り替えて青鬼の居場所を音で感じてプレイするようにしたところ……没入感がとんでもなく増えてしまい、より怖くなる! イヤホンで集中してプレイすることは青鬼の位置などを把握できるメリットがあるのでいい感じに進めやすくなりました。

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ヒント少なめの謎解きが楽しい!

 本作は、基本的に洋館のどこかの部屋にある金庫を開けて、手紙を入手すると次の階層へと進んでいくというシステムになっていますが、この謎解きが地味に難しいです!しかも、どこから襲ってくるか分からない青鬼に怯えながら洋館を探索し、謎解きをしなければならない状況は相当に焦りを感じさせます。

 本作にマップ機能はないため、重要な手がかりがある部屋を見つけても青鬼に追われ、「どこの部屋だったっけ!?」と、部屋を見失うことも多々ありました。そして部屋を探索している最中にまた青鬼と遭遇することも多く、つねに緊張度が高い作品です。

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 金庫を開けるためには、カギが必要だったり、何か謎を解いて解除したりと次の階層へ進むトリガーはなんなのかを見極める必要があります。全体的に、謎解きのヒントは少なく、わずかに残された手掛かりを使って進んでいくシステムとなっています。

 近年、謎解きゲームといってもヒントが多く、そこまで考えずに解けてしまう作品も多いですが、本作は謎解きゲームが好きな方にも満足できる難易度だと思います!

恐怖を忘れてのめり込む気になるストーリー!

 本作は、“謎多き洋館から姉を探し出し、救出して脱出する!”というストーリーになっていますが、このストーリーがとにかく気になりました。筆者は、青鬼の恐怖すら忘れて一晩ぶっ通しでプレイしてしまうくらいハマるくらい楽しめました。

 明確な語りや、ストーリーテーラーというものは存在しませんが、探索中にみつかるさまざまな手紙や書類からぼんやりと見えてくるストーリー。

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シリーズ作品を知らなくても楽しめる!

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2004年にゲーム制作者の“noprops氏”によって制作されたRPGツクール製のフリーホラーゲームから始まり、今年で20周年を迎えた『青鬼』シリーズの最新作である本作ですが、シリーズ作をプレイしたことなくても楽しめるところが本作の魅力です。

 ぜひ体験してみてください。